酵素ジュース信じてる人ってまだいたのか…
お久しぶりです。
写真アップが面倒で放置してましたすみません。
連々思いついたこと書くのもいいよねって出戻ってきました。
切っ掛けは日課巡回してる料理系blogさん。
梅の季節なので梅酒とか梅干しとか梅ジュースとか、作るのが楽しいですよね。
我が家でも今年の梅干し用に南高梅を塩漬け中です。
少し出遅れて買ったのですが、お値打ちで追熟も進んでいてお得に買えました。
話を戻して。
切っ掛けとなったblogさんでも完熟梅を使って色々作られていていいなぁ~と梅の香りを想像して楽しんでいたのですが、手作りついでに酵素ジュースの話題が出て、ちょっと面食らったのです。
その方は頭の良い合理的な方なので、自ら疑問に思われて酵素ジュースは砂糖の摂取量の多さに危険性を感じられていました。
部外者ながらほっと安心したのですが、togetterやその他情報blog等でも大きく否定されているのに、手作り好きに周知されてるわけではないことギャップを感じたのです。
酵素ってなんぞや
酵素ジュースの健康促進を否定する、一番の理由はコレ。
酵素っていくつか種類があるんだけど、どの酵素なの? という疑問。
けっして酵素学分野に造詣が深いわけではないですが、学校で習ったレベルの知識でも「コレなんかおかしい」と思うのです。
消化酵素
私が学校の授業で習った覚えのある酵素はコレです。
- デンプンを分解するアミラーゼ
- タンパク質を分解するプロテアーゼ
この2つは有名ですよね。
アミラーゼは唾液にも含まれていて、ご飯をよく噛むと甘くなることで効果がわかります。
プロテアーゼはお肉を柔らかくするとしてフルーツで漬け込んだり、キウイやパイナップルを生で食べると舌がピリピリとするので身近に効果が知られています。
その他にも、
- 脂質を分解するリパーゼ
なんてのもありますね。
これらの消化酵素は経口摂取する食物の消化・分解を助ける効果がありますが、酵素はタンパク質でできているので加熱にもpH変化にも弱いため失活(分解効果を無くす)しやすく、食べたら胃酸に負けるので効果はありません。
つまり、積極的に外部から摂取する必要がありません。
→酵素ジュースを飲む理由にならない。
他に知った代謝酵素って名前とか食物酵素って言葉とか説明しようと思ったのですが、そこにたどり着く前に結論出てました。
代謝酵素
すみません、知らない言葉でした。
酵素で検索してパッと出てきたコチラのサイトhttp://column.asken.jp/glossary/glossary-2513/より。
カラダの中でその栄養素を動かすのが代謝酵素です。
ATP合成酵素のこと?
体内で働くので、外部からの摂取はできませんよね。
食物酵素
こちらも知らない言葉でした。同サイトより。
加熱されていない新鮮な生野菜や果物、刺身、また納豆や味噌などといった発酵食品には特にたくさんの食物酵素が入っています
加熱されていない食物だとしたら各種の消化酵素のことでは?
また、発酵食品は消化酵素を使って作るのであって、使い終わった時点で酵素は失活してますし、目的と手段が入れ替わっているのではないでしょうか。
失礼ながら笑ってしまったのですが、こちらの説明はふるっています。
大根おろしと焼き魚と言ったように食物酵素の含まれた食品と加熱された食品とを一緒に食べると食物酵素が消化を助けてくれます。
消化を助けてくれる酵素は消化酵素です。
大根おろし(生の大根)には、アミラーゼジアスターゼ(間違えていたので訂正)、プロテアーゼ、リパーゼが含まれているので、焼き魚(タンパク質と脂質)の分解に役立つってことです。
なんのこっちゃいって感じですよね。
食物酵素なんてものは無い
つまり、消化酵素を食物酵素と二重計上して、あたかも非加熱でなければ摂取できない栄養素であるかのように印象付けてるのですね。
まぁ、こちらのサイトさんは情報サイトを装った商用サイトのようですが。
せっかく調べても、こういった恣意的なサイトが多いのは困りますね。
在宅の文章作成などでも、商用の情報作成依頼が多いので気をつけてくださいませ。
酵素とは
デンプンを分解したり、お肉を柔らかくしたりする作用は化学変化で、その作用を助ける分子が酵素です。
決して、摂取しなければならない栄養素ではありません。
記事を書くのにちょっと面白いQAなども見つけたのですが、すでに長~くなっているので今回はこの辺で。